社会人基礎力の「シンキング(考え抜く力)」を鍛える講座 【思考例8】

 

「社会人基礎力講座」第10回が終了しました。

今回題材として使った記事(日本経済新聞2018年1月24日)はこちらです。

アサヒ、ワイン裾野拡大へ
小容量・中価格帯品など投入
(電子版で元の記事を読む)

 

それでは、本日もいつものプロセスで記事を深堀していきましょう。

※プロセスの詳しいご説明は初回のレビューをどうぞ。

 

 

ニュースとして報道されている内容、ポイントを整理する

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理

 

この記事の内容、ポイントを整理すると、以下のようになるかと思います。

 

・アウトドア需要を狙った紙パック入り×小容量ワインを発売
・紙パックかつ500mlで持ち運びやすさを意識している
・飲用シーンを明確にした品ぞろえを拡充、消費のすそ野拡大を狙う
・各社ともワイン事業に注力、収益の柱に育てようとしている
・市場の成長の鈍化に対応した新たな試みの1つ

 

 

「なぜ?」の癖をつけるようにする

Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討

 

そして、次はこの記事が伝える本質を探っていきます。

たとえば、なぜアサヒは小容量・中価格帯ワインを投入しようとしているのでしょうか?

 

・ワイン種そのもののバラエティ拡大だけでは成長が限界にきている
・新たな飲み方提案を行うことで需要の底上げを図っている
(その代表としてアウトドア飲用を念頭においた紙パック×小容量化)
・容器の変更、少量化による収益性UPも期待できる
・規模と収益を両立させやすい中価格帯(千円台)に注力している

 

これらが全てではありませんが、記事から読み取れる本質は、こんなところでしょうか。

講座では調べる時間がなかったのですが、「企業戦略としてはどうか?」「マーケットはどうか?」「消費者サイドからはどうか?」といったポイントでもう少し検討してみると、記事の本質が理解しやすくなると思います。

ここをきちんとおさえていると、次のステップも考えやすいです。

 

 

それによる影響は誰がどう受けて何がどうなるのか?

Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察

 

それでは、ビジネス面ではどんな展開が考えられるでしょうか?

まず、直接的な影響では以下のようなことが挙げられると思います。

 

・アウトドアグッズでの店舗販売、専用ボトル等の開発の可能性
・紙パックを製造する包装・梱包資材業者にとってチャンス拡大
・市中の自動販売機での販売の可能性も出てくる
・飲食店でのグラスワイン専用商品が発売される可能性がある
・運送事業への要求が少量×高コストから大量×低コストへとシフトする
・自動運転の広がりで移動中の飲用ワインが登場

 

このほか講座参加者の方からは、どこでもお酒が飲めるようになるため、車の飲酒運転が増える可能性もあり、自動ブレーキ等の車の安全が求められるところにチャンスがあるのではという話が出ました。

また、ワインの需要が増加すれば、国産のワインを販売していくといった道もあり、畑やワインの製造面でも働き手の需要が増えていくなどの波及効果が検討されているようでした。

 

いかがでしたでしょうか?

 

このように、広く、深く、思考力トレーニングを進めていくことができます。

実際の講座のグループワークでよくあるケースとして、「○○業界に影響があると思う」という意見が出るのですが、あまり具体的ではないところで終わってしまっているのが残念なところです。

そこで大事になってくるのが、日々の知識の蓄積と発想を飛躍させるトレーニングです。

そういった意味でインプットとしてニュースを読むことを続けたり、あるニュースについて、時々は立ち止まって深く考えてみることをお勧めしています。

 

もっと思考力を鍛えたい方へ

 

ここに挙げたのは思考例ですので、あなた独自の創造力をどんどん膨らませてください。

「もっといいビジネスチャンス/リスクを思いついた!」という方は是非オンラインブレストにチャレンジしてみてください。

もしやり方がよく分からない場合は、グループでトレーニングできる「社会人基礎力講座」を開催していますので、ご参加も検討してみてください。

 

ちなみに、社会人基礎力講座第1回目のテーマはソニーのリカーリングビジネス
社会人基礎力講座第2回目のテーマは料理男子向けSNS
社会人基礎力第3回目のテーマは小学8年生のロボ付録
社会人基礎力第4回目のテーマはドトール非正規にも退職金
社会人基礎力第5回目のテーマは企業に宅配ボックス
社会人基礎力第6回目のテーマはヤマダ電機EVに出資でした。