社会人基礎力の「シンキング(考え抜く力)」を鍛える講座 【思考例9】

 

「社会人基礎力講座」第13回が終了しました。

今回題材として使った記事(日本経済新聞2018年4月17日)はこちらです。

新規就農を支援
ポケットマルシェとマイファーム
(電子版で元の記事を読む)

 

それでは、本日もいつものプロセスで記事を深堀していきましょう。

※プロセスの詳しいご説明は初回のレビューをどうぞ。

 

 

ニュースとして報道されている内容、ポイントを整理する

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理

 

この記事の内容、ポイントを整理すると、以下のようになるかと思います。

 

・農業スクール卒業生の就農支援(通販ノウハウ提供)に関する記事
・農業ビジネススクールの入学者が累計1000名を超える
・新規就農者も毎年6万人存在する一方で5年以内離農が3割存在
・収納後に販売が伸び悩むことが離農の大きな要因となっている
・農業就業者の高齢化、減少傾向の中、若手新規就農者の定着が課題

 

 

「なぜ?」の癖をつけるようにする

Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討

 

そして、次はこの記事が伝える本質を探っていきます。

たとえば、なぜいま就農支援が記事となっているのでしょうか?

 

・国内農業では就農者不足が課題となっている(産業維持困難に)
・新規就農への関心は高まっているが実際の経営は厳しく続かない
・努力すれば農業で食べていける環境を整備することが重要
・5年以内離農者3割は実は大きな数字でない(起業全体との比較)
・新規就農者は4.2万人/年ほど増加(でもこれ以上に就農者は減少)

 

これらが全てではありませんが、記事から読み取れる本質は、こんなところでしょうか。

ここをきちんとおさえていると、次のステップも考えやすいです。

ほかにも、「離農者を減らしたい」という両社の思い以外に、マイファームは就農者の販路に関するノウハウを得ることができるという点がメリットになりそうですが、ポケットマルシェにとってはどういったメリットがありそうでしょうか・・・ということを考えると、背景や本質が見えてくるかもしれません。

 

それによる影響は誰がどう受けて何がどうなるのか?

Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察

 

それでは、ビジネス面ではどんな展開が考えられるでしょうか?

 

・販路を持つ通販業者の農業ビジネス参入(FCなど)の可能性
(単なる販路契約ではなく一歩踏み込んだ形、同ブランド展開など)
・高齢離農者と若手新規就農者のマッチングビジネスの可能性
・この流れが大きくなると第三者経営継承ビジネスの拡大が見込まれる
・農地所有権は維持して農地賃貸/シェアビジネスの可能性が拡大

 

当日は講座参加者の皆さんの発表およびフィードバック後、運営事務局からはこのような影響を例としてシェアさせていただきました。

 

講座参加者の方からは、労働力市場や流通市場の活性化が進むといった意見が出ていたほか、消費者ニーズの観点から、ネット通販自体においても、価格や品種に対して新しいものを求める動きが出てくることによって、市場が活性化するのではないかといった意見がありました。

また、今回参加いただいた方からのコメントで「個別検討で考えていた意見と、グループディスカッションでシェアした意見がほぼ同じだったということが最終的に分かったけど、言葉の使い方が違ったため、最初は共通認識を得るのが難しかった」というものがありました。

いつも話している(属している)のと異なる方たちとディスカッションをして、そういった気付きを得ることも、この講座のいいところなのではないでしょうか。

 

いかがでしたか?

このように、社会人基礎力講座ではいつもより広く、深く、考えることをトレーニングすることができます。

 

 

もっと思考力を鍛えたい方へ

 

ここに挙げたのは思考例ですので、あなた独自の創造力をどんどん膨らませてください。

「もっといいビジネスチャンス/リスクを思いついた!」という方は是非オンラインブレストにチャレンジしてみてください。

もしやり方がよく分からない場合は、グループでトレーニングできる「社会人基礎力講座」を開催していますので、ご参加も検討してみてください。

 

ちなみに、社会人基礎力講座第1回目のテーマはソニーのリカーリングビジネス
社会人基礎力講座第2回目のテーマは料理男子向けSNS
社会人基礎力第3回目のテーマは小学8年生のロボ付録
社会人基礎力第4回目のテーマはドトール非正規にも退職金
社会人基礎力第5回目のテーマは企業に宅配ボックス
社会人基礎力第6回目のテーマはヤマダ電機EVに出資でした。