社会人基礎力の「シンキング(考え抜く力)」を鍛える講座 【思考例2】

継続は力なり

 

前回の記事「社会人基礎力の「シンキング(考え抜く力)」を鍛える講座 【思考例1】」では私たちがどういった思考力トレーニングを行っているかご紹介しました。

重複しますが、基本的には、以下の3つのステップでニュースを深堀していくトレーニングをしています。

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理
Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討
Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察

トレーニングですので、繰り返しいろいろなテーマで考えてみることが重要です。

そこで、今回は「社会人基礎力講座」の第1回目で使用したニュースについて、同じように思考例を見て行きたいと思います。

 
 

ニュースとして報道されている内容、ポイントを整理する

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理
 
 
2017年7月15日のニュースで以下のような記事がありました。

ソニーはインディーズ(独立系)楽曲をインターネット配信大手に配給する仏音楽会社ビリーブデジタル(パリ)を400億円超で買収する方向で最終調整に入った。:(元の記事を読む)

ニュース元:日本経済新聞

 

この記事の内容、ポイントを整理すると、以下のようになるかと思います。

 

・ソニーがインディーズ楽曲配給会社(仏)を買収
・ソニーは業績回復により投資余力が生まれ攻めの経営に転じている
・事業モデルをリカーリングに転換しており、中でも音楽分野は収益源として有望としている
・背景に、世界的に個人のネット経由での音楽発信がその需要とともに拡大していることがある
 
 
ちなみに、リカーリングとは、商品の売り切りでなく、継続的に収益を上げるビジネスモデルのこと。携帯電話等のハードを安く売って、通信費で稼ぐといったモデルのことです。

 
 

「なぜ?」の癖をつけるようにする

Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討
 
 
そして、次はこの記事が伝える本質を探っていきます。「なぜ?」を繰り返してください。
 

・ソニーが攻めの経営に転じている
・ソニーが事業モデルをリカーリングに転換している
・個人からの楽曲配信が需給とも拡大している
 
 
この記事の本質は、こんなところでしょうか。

また、リカーリングモデルへの転換というところから、人々の価値観がモノを「所有したい」から「使用でよい」へ移ろうとしていることが示唆されますね。
 
 

それによる影響は誰がどう受けて何がどうなるのか?

Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察
 
 
それでは、ビジネス面ではどんな展開が考えられるでしょうか?
 
・音楽配信に合わせてAV機器を提案、AV機器のオンライン販売が拡大する可能性がある
・その結果、家電量販店までもが音楽配信サービスに参入してくる可能性がある
・インディーズ楽曲配信サービスの競争が激しくなり、プラスαのサービスが必要となる
・個人の楽曲配信のため、ジャケット画像、CD制作、著作権管理などの個人向けサービスが登場
・また、素人である個人の楽曲配信配信者をプロモートするサービスが登場し得る
 
 
さらに、「家電量販店が音楽配信サービスに参入する際はどんな展開になる?」「他に個人が何かを配信する際に必要なことは?」など思考を広げられます。
 
 
また、少し概念が大きいですが、次のようにも考えることができます。
 
 
・現在所有することが当たり前な他の商品においても、ビジネスモデルが変わるかもしれない
 
 

では、具体的にどんな商品が価値観の変化に影響を受けるでしょうか。。。
 

このように、どんどん広く、深く、思考力トレーニングを進めていくことができます。

ここに挙げたのは思考例ですので、あなた独自の創造力をどんどん膨らませてください。
 
もしやり方がよく分からない場合は、「社会人基礎力講座」を定期的に実施していますので、こちらへのご参加も検討してみてください。