社会人基礎力の「シンキング(考え抜く力)」を鍛える講座 【思考例5】

 

社会人基礎力講座」第4回が終了しました。

本日は、当日の題材を用いて、この講座で私たちがどういった思考力トレーニングを行っているかご紹介したいと思います。

重複しますが、基本的には、以下の3つのステップでニュースを深堀していくトレーニングをしています。

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理
Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討
Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察

トレーニングですので、繰り返しいろいろなテーマで考えてみることが重要です。

今回は「社会人基礎力講座」の第4回目で使用したニュースについて、同じように思考例を見て行きたいと思います。

 

 

ニュースとして報道されている内容、ポイントを整理する

Step1;対象とする記事の内容や背景などの整理

 

2017年9月26日の日本経済新聞の朝刊で以下のような見出しの記事がありました。

非正規にも退職金
ドトール、人手不足に対応
(電子版で元の記事を読む)

 

この記事の内容、ポイントを整理すると、以下のようになるかと思います。

・非正規社員の待遇向上により深刻な人材不足を改善
・積立金により銀行預金よりも金利優遇される退職金の仕組みで税制
・ドトール以外でもこのような待遇改善での人材確保に努めている
・例えばサイゼリアでは勤続年数に応じた株式給付を行う

 

 

「なぜ?」の癖をつけるようにする

Step2;記事の中の注目するポイントや本質の検討

 

そして、次はこの記事が伝える本質を探っていきます。「なぜ?」を繰り返してください。

・外食産業では非正規従業員の役割が大きく、その労働力が重要
・とりわけ獲得した人材を如何に囲い込むかに注力
・その主眼は給与や福利厚生といった待遇においている
・労働力不足の中、人材獲得力が企業の競争力となりつつある

 

この記事の本質は、こんなところでしょうか。

 

 

それによる影響は誰がどう受けて何がどうなるのか?

Step3;周辺領域への影響とビジネスとしてのチャンスやリスクへの考察

 

それでは、ビジネス面ではどんな展開が考えられるでしょうか?

例えば、こういった企業の非正規の囲い込みが成功した場合、そのことによる影響は、以下のようなことが挙げられると思います。

 

・非正規従業員を獲得できる企業とできない企業が現れれば、囲い込みできる企業が勝ち組へ、できない企業が負け組みへと二極化する
・非正規志向の人が増え、正規社員が減少する可能性がある。そうなると、企業経営にも影響を与える可能性がある
・主婦層が仕事を継続、長時間労働しやすくなるため、生活支援サービスの必要性がUPする(調理、洗濯、等々)

 

このほか、”人材囲い込み”というキーワードから以下のようなビジネスチャンスやリスクが考えられます。

 

・人材囲い込みのためのサービス、福利厚生などにチャンスが高まる(従来正社員中心が非正規にも拡大)例;各種の優遇サービスなど
・非正規から正社員化への道をつくることが求められれば、教育研修サービスの拡充へのニーズが高まる
・非正規と正規の均衡化→原資が増えない限り正社員の待遇が低下するリスクがある

 

また、新たな人材獲得の視点から以下のようなビジネスが想像できるのではないでしょうか。

 

・集まり難い非正規を集める新しい求人サービス(学生や主婦、外国人のネットワークを持っている企業の新規参入、PRや集め方の工夫など)

 

さらに、こうした業界で人材確保が難しいのであれば、人がいなくてもオペレーションが成り立つように、省人化、無人化に関するビジネスの可能性が出てきます。
・セルフ式店舗の進化(自動オーダー&決済及び配膳システム)
・調理方法の変化(切る、焼く、煮る、炒めるをなくす、もしくは自動調理→例えば盛り付けマシン、より一層の冷凍・チルドでの食材のパック化など)

 

日本の人口が減少していくことを考えれば、このような動きは、今後、外食産業以外でも活発になる可能性が高く、従業員の囲い込みが重要になります。

そうなれば、従来は正規社員でしかできなかった業務を非正規でも対応できるシステム、マニュアル化の支援や機器の導入のチャンスとも考えられ、それは例えばAI導入のチャンスにもつながるかもしれません。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

このように、広く、深く、思考力トレーニングを進めていくことができます。

ここに挙げたのは思考例ですので、あなた独自の創造力をどんどん膨らませてください。

「もっといいビジネスチャンス/リスクを思いついた!」という方は是非オンラインブレストにチャレンジしてみてください。

もしやり方がよく分からない場合は、グループでトレーニングできる「社会人基礎力講座」を開催していますので、ご参加も検討してみてください。

ちなみに、社会人基礎力講座第1回目のテーマはソニーのリカーリングビジネス
社会人基礎力講座第2回目のテーマは料理男子向けSNS
社会人基礎力第3回目のテーマは小学8年生のロボ付録でした。